ななな楽曲大賞

好きな音楽を語りたい。

「46億年LOVE」明るいのに泣ける…多幸感あふれるこの世の果てを見た

『46億年LOVE』

作詞:児玉雨子 作曲:林田健司 編曲:鈴木俊介

 

メンバーの勢いにぴったりなディスコファンク調の曲です。いわゆる赤羽橋ファンクですね。

ブラスのきらびやかさが目立ちますが、ギターのカッティングも素敵です。

これ、Aメロ、Bメロが曲の展開部と呼んでいいのでしょうか…

たしかにAよりB、Bからサビへとどんどんと盛り上がっていくのですが、もうAメロもBメロもリズムの刻みかたが楽しいしとにかくキャッチー。サビなみに楽しい。

またBメロのサビ前で半音になるところが好きです。来るぞ来るぞ、っていう感じがして。半音じゃなかったら恥ずかしいんですけど。

そして大盛り上がりのサビです。ここが明るくパッとしているのですが、なぜか私は泣きそうになってしまいます。悲しさを感じているわけではないのですが、人は突き抜けた幸せがあると泣くのでしょうか。(宗教か?)

さらにこんな楽しいサビのあとに、サビBがやってきます。

このとき、これ以上楽しいことがあるの!??とすごく素敵な裏切りにあった気分になりました。

サビBの「結局はラブでしょ」という歌詞がお気に入です。単純明快ですが、アイドルに問いてほしいこの世の真理って感じでこれを歌わせてくれてありがとうございます。

 

この曲でアンジュルムって本当にみんないい声だということを痛感しました。

特筆して船木結ちゃんが。ファンクにぴったりな中低音でちょっとハスキーな声質。決して高い声ではないんですが、甘い声ですよね。甘い声なのにすごくかっこいい歌い方するから癖になっちゃう…。90年代アニソンがしっくりきそうな声…。

落ちサビのところを何度もリピートしてしまいます。

もうヘブン状態になれます。

ストレス現代社会に生きるすべての人へ送りたい一曲です。

「愛の軍団」不穏、緊張、ファンタジーに迷い込むEDM路線の名曲

『愛の軍団』

作詞・作曲 つんく

編曲 大久保薫

モーニング娘。 『愛の軍団』(Morning Musume。["GUNDAN" of the love]) (MV) - YouTube

 

スーパーマリオワールドRPGの「森のキノコにご用心」を彷彿してしまうあやしい雰囲気。

 

モーニング娘。はマイナー調のダンスナンバーって多いですけど、こんな雰囲気の曲もありなんだとかなり衝撃でした。

確かにマイナー調だけど…ダンスナンバーだけど…

こんなサブカルチックな雰囲気で、かっこいい曲が聴けるなんて。

曲全体を通して不穏、緊張、そしてどこかファンタジーを感じるメロディーで、不思議な森に迷い込んだあやしさ満点の曲です。

イントロが本当に良くて、あのふわっとした電子音が流れた瞬間、曲の世界観に引き込まれてしまうんですよねぇ。

 

「不思議」「電子音」「サブカル」なんて言ってますけど、メロディーラインはバリバリ歌謡曲です。それがまたかっこいい。

メンバーも歌いまわしています。

「ぅわいの軍団」とか「他人のめらんて」とか、思わず口にしたくなってしまう…。すごく気持ちよさそうな歌いまわしなんです。

 

歌いまわしも気持ちいいし、やっぱり音です。音が気持ちいい。ベースが低くてずんずんくるやつって気持ちいいですよね。

大久保薫さん編曲のEDMは、重厚なベース、ドラムラインで、その上にサックスまで重ねちゃって、私の貧相なEDMのイメージを全く裏切ってくださる。わがまま気のまま愛のジョークとか。

合間のシャウトと加工(ひとりパフューム)もいいアクセントになっています。

 

そして最後はまたあやしい電子音で締めます。

あんなかっこいいサビで盛り上げて、すっかり高揚してしまうので「あ、そうだここ森の中だった…」と我に返る、みないな感じです。

夢中になっちゃう一曲です。